化狐雪夜啼 原作者ご挨拶
ご挨拶 / 原作者:吝梶丸
初めて大衆演劇という文化に触れたのは、「早乙女太一さん」がきっかけです。
きらびやかなショーと人情味あふれる芝居に惹かれ、
一体どんなものかと調べたところ、
自分の地元にもまだまだ劇場が残っていて、毎日公演を続けていることを知りました。
元々芝居が好きで、ご縁あって名古屋にある芝居小屋「カブキカフェ ナゴヤ座」にて、
共同執筆にて『THE NARUKAMI 雲ノ絶間ニ龍踊ル』という作品を書かせていただきました。
歌舞伎十八番「鳴神」を題材に、エンタメ作品として大きくアレンジしたものです。
歌舞伎や大衆演劇のような、
古くから現代まで長い時を超えて愛され続けて来たものを、どうすれば未来に残していけるか。
また時代に合わせて新しく変えていくべき部分と、
古くからのそのままの形を残していくべき部分とはいったいどんなものか。
そういったテーマにとても関心があるため、
「新風プロジェクト」にも大変心打たれ、このたび応募いたしました
このお芝居の見どころ
現実には起こりえないことや存在しえないものが、
舞台の上には姿を現す、それが芝居の魅力だと私は思います。
この話は「化け狐」と人間の物語。彼らの間に一体どんな関係が生まれるのか。
――そして顛末やいかに。
舞台の上でしか見られない「人ならざるもの」を、ご覧ください。